人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

世界の出生数の減少率(2018年~2024年平均)日本よりも少子化の10カ国

出生数の減少率(2018年~2024年の年平均)
ウクライナ 8.2%
中国 7.1%
チリ 6.6%
ポーランド 6.0%
アルゼンチン 5.9%
コロンビア 5.4%
タイ 5.1%
スリランカ 5.0%
韓国 5.0%
台湾 4.5%
日本 4.3%

 

今回の記事作成の意図は、日本の出生数減少が目立つと言われてますが、直近6年間で世界の国と比較しますと、日本の出生数の減少の勢いは10位以内に入ってなく、意外な国で出生数の減少が起きているというデータになります。

 

 

ウクライナ

ウクライナの出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 335,874  
2019年 308,817 -8%
2020年 293,457 -5%
2021年 271,983 -7%
2022年 206,032 -24%
2023年 187,387 -9%
2024年 169,773 -9%

2024年は6月までの月次データを年換算にした出生数です。

2022年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻した影響で2022年は出生数が-24%と下がってますが、2021年前から-5%以上の減少がありました。

 

【中国】

中国の出生数(2017年~2023年)
  出生数 増減率
2017年 17,230,000  
2018年 15,230,000 -12%
2019年 14,650,000 -4%
2020年 12,000,000 -18%
2021年 10,620,000 -12%
2022年 9,560,000 -10%
2023年 9,020,000 -6%

 

中国は2024年の出生数が未だ不明でしたので、2017年~2023年としました。

 

【チリ】

チリの出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 221,731  
2019年 210,188 -5%
2020年 194,978 -7%
2021年 177,273 -9%
2022年 189,310 7%
2023年 171,992 -9%
2024年 133,638 -22%

 

引用:Tasa de fecundidad llega al nivel más bajo en historia en Chile - La Tercera

 

チリは2024年の出生数が1~9月までが、前年比で-22.3%になってます。2024年の数値は1~9月を考慮した予測値になります。2024年の合計特殊出生率の推測値はこのままだと0.88になるようです。

チリだけでなく、アルゼンチン、コロンビアなどの南米大陸の国が出生数が大きく低下しています。

 

ポーランド

ポーランドの出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 388,178  
2019年 374,954 -3%
2020年 355,309 -5%
2021年 331,511 -7%
2022年 305,132 -8%
2023年 272,451 -11%
2024年 249,020 -9%

 

ポーランドの2024年の数字は、1~9月までのデータを考慮して推測したものになります。

 

【アルゼンチン】

アルゼンチンの出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 685,394  
2019年 625,441 -9%
2020年 533,299 -15%
2021年 529,724 -1%
2022年 495,295 -6%
2023年 482,252 -3%
2024年 435,999 -10%

アルゼンチンの2024年の数字は、合計特殊出生率が1.25予測から計算したものになります。

 

【コロンビア】

コロンビアの出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 649,115  
2019年 642,660 -1%
2020年 629,402 -2%
2021年 616,914 -2%
2022年 573,625 -7%
2023年 513,448 -10%
2024年 438,110 -15%

 

コロンビアの2024年の数字は1~6月までのを推測したものになります。

コロンビア政府統計:DANE - Nacimientos

 

【タイ】

タイの出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 666,109  
2019年 618,193 -7%
2020年 587,368 -5%
2021年 544,570 -7%
2022年 502,107 -8%
2023年 517,934 3%
2024年 461,479 -11%

タイの2024年の数字は1~9月までのデータを計算したものになります。

 

スリランカ

スリランカの出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 325,741  
2019年 329,177 1%
2020年 299,875 -9%
2021年 295,418 -1%
2022年 289,863 -2%
2023年 268,920 -7%
2024年 227,506 -15%

スリランカの2024年の数字は、1~6月を反映したものになります。

スリランカは2022年に国家財政破綻をしています。

 

【韓国】

韓国の出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 326,800  
2019年 302,600 -7%
2020年 272,300 -10%
2021年 260,200 -4%
2022年 249,200 -4%
2023年 230,000 -8%
2024年 229,026 0%

韓国の2024年の数字は1~8月を反映したものになります。韓国は2016年から出生数の低下が続いてましたが2024年に下げ止まったような現状です。合計特殊出生率は0.72と1000万人以上の国では世界一低い数字になります。

 

【日本】

日本の出生数(2018年~2024年)
  出生数 増減率
2018年 918,400  
2019年 865,239 -6%
2020年 840,835 -3%
2021年 811,622 -3%
2022年 770,759 -5%
2023年 727,277 -6%
2024年 681,459 -6%

日本の2024年の出生数は1~6月を反映したもにになります。