純移民率=(転入者ー転出者)÷国民人口 を比較することで、どの国が移民先として人気なのかを調べてみました。純移民数として1位はアメリカの2,786,000人ですがアメリカは人口が3.3億人いるので、2023年の純移民率としては12位でした。
日本は2023年の純移民数は365,098人で人数としては世界で6番目ですが、移民率は0.29%で上位20位にも入ってませんでした。
【2023年の純移民率】
国名 | 純移民数 | 人口 | 純移民率 |
UAE | 300,004 | 10,288,946 | 2.92% |
ニュージーランド | 123,032 | 5,157,100 | 2.39% |
オーストラリア | 445,638 | 26,268,359 | 1.70% |
スイス | 139,100 | 8,815,385 | 1.58% |
アイルランド | 79,300 | 5,149,139 | 1.54% |
ポルトガル | 155,701 | 10,516,621 | 1.48% |
スペイン | 642,296 | 47,486,727 | 1.35% |
リトアニア | 32,437 | 2,805,998 | 1.16% |
イギリス | 728,000 | 67,596,300 | 1.08% |
ノルウェー | 52,578 | 5,425,270 | 0.97% |
チェコ | 94,700 | 10,759,525 | 0.88% |
アメリカ | 2,786,000 | 333,287,557 | 0.84% |
オランダ | 137,366 | 17,590,672 | 0.78% |
サウジアラビア | 219,233 | 32,175,224 | 0.68% |
ドイツ | 494,662 | 83,115,000 | 0.60% |
UAEは88.5%が外国人という変わった国で、政府統計で移民の人数をわざわざ発表はしてないようで、引用は国際連合の数値を使ってます。UAEはインド人が全人口の34%と最も多く、首都のアブダビにインド人の巨大コミュニティが発展して、それが移民率の増加1位に貢献しているようです。
下記は国際連合のUAEの純移民数の2016年~2023年の推移のデータになります。
【ニュージーランド】
ニュージーランドの統計局が発表している移民数で一番多いのはインドでした。ニュージーランドでは留学して大学の博士課程を卒業することで永住権を取得できるようで、英語圏ということもありインドから移民が多いのでしょう。
ニュージーランド統計局
Net migration remains near record level | Stats NZ
【オーストラリア】
オーストラリアの2023年の移民出身国を見ると1位がインド、2位が中国でした。年齢層では18~30歳が多くなっています。オーストラリアの大学の留学生の出身国を見るとインド・中国が多くを占めています。
オーストラリア統計局
Overseas Migration, 2023-24 financial year | Australian Bureau of Statistics
【スペイン】
スペインは2023年の純移民数が642,296人で世界でも3番目に多い人数です。1位はアメリカ、2位がイギリスです。スペインの移民の出身地が最も多いのは南米になります。次がアフリカになります。
スペイン統計局
【イギリス】
イギリスは純移民数が90万人を超えたところで、政府が移民抑制を2023年12月に打ち出しました。抑制策は滞在条件の給与基準を1.5倍の日本円で700万円に引き上げました。
オックスフォード大学移民統計
Net migration to the UK - Migration Observatory - The Migration Observatory
【2023年の純移民数はアメリカが1位】
2023年の純移民人数だけを比較するとアメリカが突出しています。日本も6位となっています。
【海外生まれの人が多い国ほど純移民率が高い】
海外生まれの人の率が高い国というのが下記になります。日本は2~3%で今後増加していく可能性が高そうです。