人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

20~24歳若者の県外への転出割合は2020年が8.51%過去最多を都道府県データのグラフ

20~24歳の県外への転出者の割合(日本人の人口比)

1年間に都道府県外に転出する日本人20~24歳の移動者数を20~24歳の日本人人口で割った値になります。都道府県間を越えて転出する移動率が一番高いのは「22歳」で、「20歳~24歳」の若者がどれだけの割合が地方離れを起こしているかを1960年から2024年のデータを調べてみました。1960年、1970年、1980年のデータは、各年の国勢調査で「入居時期・前住地」というファイルで1年前に県外だった20~24歳の割合です。1990年以降の国勢調査からは、「5年以内に引っ越してきた人」という項目に変わってしまい、1981年から2009年までは「20~24歳」の県外への転出率のデータは見つけれませんでした。2010年から2024年は、住民基本台帳移動報告という統計で20~24歳の県外への転出者数が記載されていて、その数値を住民基本台帳の20~24歳の人口で割った値になります。1960年から2024年を計算すると、2020年8.51%が1970年よりも高い数字になり過去最多になっていると思われます。

【20~24歳 都道府県間移動率】

  県外転出数 20~24歳人口 県外転出率
1960年 596,500 8,330,810 7.16%
1970年 902,937 10,660,318 8.47%
1980年 523,164 7,841,026 6.67%
2010年 426,978 6,598,194 6.47%
2015年 451,265 6,052,168 7.46%
2020年 506,118 5,945,775 8.51%
2024年 491,814 5,801,817 8.48%

住民基本台帳人口移動報告  | 政府統計の総合窓口

 

1981年から2009年のデータが取得できてないのですが、都道府県間の移動者数を見ると1970年がピークになっています。推測として1981年から2009年の20~24歳の県外への転出率が1970年よりも低いと思われます。

次に住民基本台帳移動報告では、2014年から日本人に限定した都道府県の数値があるので、各都道府県の20~24歳の県外への転出率の推移を比較してみます。

 

20~24歳の県外への転出者の割合(日本人の人口比) 東北 2014~2024年
  青森県 岩手県 秋田県 山形県
2014年 9.7% 9.1% 10.5% 9.5%
2017年 10.2% 10.1% 11.5% 10.0%
2020年 11.2% 11.0% 11.7% 10.5%
2023年 12.0% 11.8% 11.0% 10.7%
2024年 12.3% 11.9% 11.2% 11.1%

 

20~24歳の県外への転出者の割合(日本人の人口比) 北関東 2014~2024年
  群馬県 栃木県 茨城県
2014年 7.7% 7.3% 7.4%
2017年 8.5% 8.3% 8.3%
2020年 9.4% 9.3% 9.3%
2023年 9.7% 9.6% 9.4%
2024年 10.0% 9.7% 9.5%

 

20~24歳の県外転出者の割合(日本人の人口比) 中部地方 2014~2024年
  長野県 三重県 岐阜県 静岡県
2014年 7.3% 6.7% 6.5% 6.8%
2017年 8.0% 7.7% 7.6% 7.9%
2020年 9.1% 8.8% 8.7% 8.7%
2023年 9.2% 9.3% 9.1% 8.8%
2024年 9.3% 9.1% 9.0% 9.0%

 

20~24歳の県外への転出者の割合(日本人の人口比) 北陸 2014~2024年
  石川県 新潟県 福井県 富山県
2014年 7.1% 7.1% 6.3% 6.0%
2017年 8.5% 8.3% 7.2% 6.9%
2020年 9.2% 9.3% 8.8% 7.8%
2023年 9.1% 9.3% 8.8% 7.9%
2024年 9.7% 9.7% 9.1% 8.7%

 

20~24歳の県外転出者の割合(日本人の人口比) 四国 2014~2024年
  高知県 愛媛県 香川県 徳島県
2014年 9.1% 7.7% 8.0% 7.6%
2017年 10.2% 8.6% 9.0% 8.4%
2020年 10.6% 9.5% 9.5% 9.6%
2023年 10.9% 10.1% 10.0% 9.8%
2024年 11.6% 10.3% 10.3% 10.0%

 

【20~24歳の都道府県間移動率(2024年)上位と下位】

20~24歳の県外への転出率2024年 上位3県と下位3県
  県名 2024年転出率
1位 山口県 12.4%
2位 青森県 12.3%
3位 岩手県 11.9%
45位 大阪府 6.7%
46位 北海道 5.9%
47位 愛知県 5.9%

2024年の20~24歳の都道府県間移動率の上位2県(山口県青森県)は、本州の両端になったのは偶然なのでしょうか。愛知県が県外への転出率が一番低いのはトヨタ自動車による功績が大きいのでしょう。

20~24歳の男女比で、47都道府県で県外への転出が女性の方が多い県は「ゼロ」でした。「地方からの若い女性の流出」という言葉が流行ってますが、統計としては男性の方が県外への転出は多いです。

都道府県別のグラフを作成していて気付いたのは、地理的に隣接する都道府県の20~24歳の県外への転出率の線は類似する不思議さです。各都道府県が若者の流出を対策をされても、もっと大きな経済や社会の力が働いていて、22歳の若者が選択を強いられた結果が表れているように感じました。