人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

2025年1月の月別死亡数は戦後で最多の172,287人(日本人のみ)

月別死亡数(日本人のみ)のグラフ 2009年~2025年1月

SNS等で2025年1月の死亡数が多すぎて何が起きているのだろうという投稿が多かったので調べてみました。月別死亡数(日本人のみ)の正確な数字は2024年10月までしか発表されてません(2025年3月13日現在)。上記のグラフでは、2024年11月から2025年1月は推計値となります。日本における日本人の月別死亡数が戦後で最多だったのは、2023年1月の164,264人でした。この時は新型コロナの感染の第8波のピークにより最多になったときです。

厚生労働省が発表する月別死亡数は2種類あります。先に発表される「速報値」という「日本における日本人と外国人、海外の日本人の死亡数」を合算したものが2ヶ月後の2025年3月26日頃に発表されます。正確に計算された「概数」という「日本に住む日本人の死亡数」の発表は、6カ月後の2025年7月上旬の発表になります。それまで待てないので、2025年1月の月別死亡数は47都道府県の統計の死亡数を合算してみました。

人口動態調査 結果の概要|厚生労働省

 

【2025年1月の都道府県別の死亡数】

  2024年1月 2025年1月 増減率
北海道3市 3,555 3,922 110%
青森県 2,080 2,129 102%
宮城県 2,892 3,312 115%
秋田県 1,718 1,869 109%
山形県 1,640 1,951 119%
福島県 2,924 3,260 111%
茨城県 4,162 4,904 118%
栃木県 2,605 3,151 121%
群馬県 2,912 3,276 113%
埼玉県 8,941 10,768 120%
千葉県 7,909 9,267 117%
東京都 14,292 16,873 118%
神奈川県 10,280 11,885 116%
新潟県 3,326 3,766 113%
石川県 1,595 2,349 147%
富山県1市 579 633 109%
福井県 1,083 1,208 112%
山梨県 1,195 1,444 121%
長野県 2,972 3,416 115%
岐阜県 2,842 3,250 114%
静岡県 5,180 6,230 120%
愛知県 8,468 10,254 121%
三重県 2,314 2,896 125%
滋賀県 1,596 1,894 119%
京都府 3,326 3,689 111%
大阪府 11,302 13,221 117%
兵庫県 6,855 8,372 122%
奈良県 1,756 2,165 123%
鳥取県 764 929 122%
島根県 1,057 1,178 111%
岡山県 2,648 3,130 118%
広島県 3,778 4,651 123%
山口県 2,218 2,712 122%
徳島県 1,154 1,410 122%
香川県 1,396 1,716 123%
愛媛県 2,124 2,559 120%
高知県 1,013 1,470 145%
福岡県 6,330 7,467 118%
長崎県 1,961 2,283 116%
熊本県 2,602 3,036 117%
大分県 1,730 2,013 116%
宮崎県1市 496 628 127%
鹿児島県 2,486 2,973 120%
沖縄県 1,409 1,497 106%
合計 153,465 181,006 118%

47都道府県の月別死亡数は「外国人」も含まれてしまいます。同じ計測方法の2024年1月と2025年1月を比較すると全国では118%の増加となっております。北海道、岩手県富山県和歌山県、宮崎県、佐賀県は統計がまだ見当たらなかったので、代替えとして市を入れております。

2025年1月が前年同月比で「117.9%」の増加という数値は異常値であるかというと、統計が分かる範囲では歴代2位でした。1位は、2022年12月の新型コロナ第8波が始まった時が、月別死亡数の前年同月比が118.4%でした。

 

月別死亡数の前年同月比(日本人のみ) 2010年~2025年1月

 

【インフルエンザが原因か?】

47都道府県の月別死亡者数を調べていて気付いたのは、2024年12月は多くなかったのに突然2025年1月に死亡数が増加している点です。2025年1月はインフルエンザ感染者が過去最多(定点当たり64.39人)となったので、高齢者がインフルエンザに感染して死亡したのではと推察されます。厚生労働省の資料によると入院者数の半分は70歳以上になっています。下のグラフは厚生労働省が発表している2023年から2025年の週当たりの感染者報告数です。2025年1月に急激にインフルエンザが増加しているのが分かります。

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移(全国)

正確な要因は2025年7月に厚生労働省から発表される「人口動態の概数」を待つしか分かりませんが、上記のインフルエンザの感染者数のグラフを見ると一時的な月別死亡数の増加なのではないでしょうか。

 

【2025年12月 追記】

月別死亡数(日本人のみ) 2020年~2025年7月

2026年1月現在で、日本人の月次の死亡数のグラフは上記のようになり、2025年1月だけが172,287人で過去最多の死亡数で突出していて、その後は通年通りに戻ったのが分かります。2025年の死亡者数は2025年8月まで(日本人のみの数字)しか発表されてなく、2024年と比較して0.4%増加になっています。

各年1月の死亡者数

2009年1月 113,295
2010年1月 111,719
2011年1月 120,391
2012年1月 121,591
2013年1月 125,697
2014年1月 123,126
2015年1月 132,291
2016年1月 122,725
2017年1月 132,053
2018年1月 135,504
2019年1月 137,787
2020年1月 128,993
2021年1月 137,354
2022年1月 140,290
2023年1月 164,264
2024年1月 151,988
2025年1月 172,287