
5年に一度の政府統計の就業構造基本調査から、男性40~44歳(有業者)の所得の中央値を都道府県別に調べて、1992年から2022年でどのように変化したかが上記の表・グラフになります。
40~44歳男性の都道府県別の年間所得の中央値(有業者)30年の増減
【単位:万円】
| 1992年 | 2022年 | 増減 | |
| 北海道 | 484 | 494 | 10 |
| 青森県 | 377 | 360 | -17 |
| 岩手県 | 375 | 388 | 13 |
| 宮城県 | 482 | 440 | -42 |
| 秋田県 | 359 | 377 | 18 |
| 山形県 | 396 | 390 | -6 |
| 福島県 | 422 | 421 | -1 |
| 茨城県 | 515 | 470 | -45 |
| 栃木県 | 478 | 469 | -9 |
| 群馬県 | 494 | 474 | -20 |
| 埼玉県 | 601 | 516 | -85 |
| 千葉県 | 602 | 526 | -76 |
| 東京都 | 615 | 618 | 3 |
| 神奈川県 | 637 | 613 | -24 |
| 新潟県 | 443 | 410 | -33 |
| 富山県 | 434 | 463 | 29 |
| 石川県 | 445 | 473 | 28 |
| 福井県 | 452 | 465 | 13 |
| 山梨県 | 508 | 477 | -31 |
| 長野県 | 483 | 459 | -24 |
| 岐阜県 | 514 | 472 | -42 |
| 静岡県 | 513 | 489 | -24 |
| 愛知県 | 577 | 561 | -16 |
| 三重県 | 513 | 528 | 15 |
| 滋賀県 | 557 | 529 | -28 |
| 京都府 | 544 | 499 | -45 |
| 大阪府 | 551 | 498 | -53 |
| 兵庫県 | 570 | 538 | -32 |
| 奈良県 | 467 | 486 | 19 |
| 和歌山県 | 442 | 436 | -6 |
| 鳥取県 | 404 | 387 | -17 |
| 島根県 | 407 | 418 | 11 |
| 岡山県 | 500 | 464 | -36 |
| 広島県 | 523 | 491 | -32 |
| 山口県 | 509 | 468 | -41 |
| 徳島県 | 393 | 442 | 49 |
| 香川県 | 469 | 446 | -23 |
| 愛媛県 | 441 | 435 | -6 |
| 高知県 | 400 | 403 | 3 |
| 福岡県 | 467 | 474 | 7 |
| 佐賀県 | 433 | 437 | 4 |
| 長崎県 | 409 | 403 | -6 |
| 熊本県 | 408 | 409 | 1 |
| 大分県 | 420 | 404 | -16 |
| 宮崎県 | 383 | 379 | -4 |
| 鹿児島県 | 418 | 397 | -21 |
| 沖縄県 | 319 | 354 | 35 |
所得の中央値で30年で減少幅が大きいのは「埼玉県 -85万円」「千葉県 -76万円」でした。
今回、調べようとしたきっかけが、下記のブログで「40~44歳男性の所得500万円以上の都道府県は1992年は20あったが、2017年は5つに減った」という記事からでした。

私が作成したマップも、上記ブログの画像も、男性の所得が減少した都道府県は「太平洋ベルト」のラインになっているように見えます。1992年から2022年と30年も経過して、可処分所得も減り、物価も上昇しているのに、31都道府県で男性40~44歳の所得の中央値が減少する理由が分からなく調べてたところ、説として「製造業の衰退」というのがありました。数字で説明するのは難しかったのですが、製造業に頼っていた都道府県が所得を押し下げたように見えます。太平洋ベルトというのは19都道府県を指すようですが、1992年~2022年の30年間で40~44歳男性の所得の中央値が上がった太平洋ベルトでは「東京都」「福岡県」「三重県」の3つ(19都道府県中)だけでした。
【日本全体の所得の中央値の推移】

| 男性40~44歳所得中央値 | |
| 1992年 | 524 |
| 1997年 | 566 |
| 2002年 | 545 |
| 2007年 | 521 |
| 2012年 | 475 |
| 2017年 | 472 |
| 2022年 | 498 |
海外のデータと比較しようと思ったのですが、「世帯所得と個人所得」「可処分所得」「物価変動率」「年齢層」の3つで日本と比較できるデータが見つけれませんでした。ただ、日本も含めてですが、リーマンショックの2008年で多くの国は所得の中央値が一旦は下落してます。
【所得の中央値と婚姻率】

2022年の都道府県の「男性40~44歳の所得の中央値」と「全年齢の婚姻率(人口千対)」を比較したら相関が0.689と大きかったのでグラフにしてみました。所得の中央値が大きいほど、全年齢の婚姻率(この場合は県民全員が分母)が大きい傾向が分かります。男性の所得が500万円というラインは、結婚するかどうかにも影響するところで、40~44歳男性の所得の中央値が500万円以下の都道府県が増加すると婚姻率が低下するのではと思いました。
話が横道にずれますがこのグラフを作成していて不思議に思ったのが、東京都は「婚姻率は日本一高い、出生率は日本一低い」ことです。グラフをパッと見ですが、人と人が出会いそうな人口密度が高い都道府県が所得の中央値よりも婚姻率が高いように見えます。