人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

おひとりさま女性の一人暮らし1.4倍【2019年→2024年】

25~59歳女性の一人暮らし人数(国民生活基礎調査)2009年~2024年

2020年以降に一人暮らしをする「おひとりさま」の女性が増えているのではと思い調べてみました。単独世帯についての統計は意外と少なく、正確な国勢調査は5年に1回しかなく次回の発表は2026年末になるので、次に信頼度が高い厚生労働省の「国民生活基礎調査(各年)」から「25歳~59歳女性」の単独世帯数の推移をグラフにしました。

「25~59歳女性の単独世帯」は2019年の199万人から2024年は290万人と僅か5年で1.45倍に増加しています。後述しますが、高齢者の「おひとりさま」の増加もそうですが2020年以降は59歳以下の女性の一人暮らしが増加しております。

【25~59歳女性の単独世帯数】

2010年 1,755,000
2013年 1,734,000
2016年 1,710,000
2019年 1,995,000
2022年 2,682,000
2024年 2,895,000

国民生活基礎調査 24 世帯数,世帯人員・世帯主の性・世帯主の年齢(5歳階級) | 政府統計の総合窓口

 

65歳以上vs65歳未満 単独世帯数 1986年~2024年

国民生活基礎調査から男女合わせた数字(縦軸は千世帯)ですが、「65歳未満」と「65歳以上」の単独世帯数の推移をグラフにしました。1986年以降、65歳以上の高齢者の「おひとりさま」は増加の一途を辿って社会問題として取り上げられることが多かったのですが、2020年以降は64歳以下の方が単独世帯数は増加しています。65歳以上高齢者の単独世帯数は2023年に減少して2024年に再び増加してます。

  65歳未満 65歳以上
2010年 7,368,000 5,018,000
2013年 7,555,000 5,730,000
2016年 6,875,000 6,559,000
2019年 7,538,000 7,369,000
2022年 9,122,000 8,730,000
2024年 9,964,000 9,031,000

 

男性と女性(25~59歳)の一人暮らし人数(国民生活基礎調査

2019年から2024年の5年間で「男性」と「女性」でどちらが一人暮らしが増えたか比較しました。男性は1.31倍、女性は1.45倍と「25~59歳」女性の方が増加は多くなっています。また男女とも2009年から2019年までは、おひとりさまの人数は変動が少なかったのが2022年から急激に増えているのが分かります。国民生活基礎調査は2020年分は新型コロナの影響で中止になっています。

 

女性の一人暮らし年齢別 2019年vs2024年

女性の5歳階級で、2019年と2024年を比較してどの年代で「おひとりさま」が増えたかを比較してみました。増加率で一番多かったのは「35~39歳女性」で5年で1.76倍でした。他も「25~29歳女性」が1.71倍、「30~34歳女性」が1.55倍でした。増加率だけで考えると40歳未満の若い女性の「おひとりさま」が増えたということになります。

 

未婚者の親との同居率(2020年国勢調査

2020年の国勢調査から未婚女性と男性の5歳階級の親との同居率をグラフにしました。不思議なことに男性も女性も「25~29歳」「30~34歳」「35~39歳」「40~44歳」「45~49歳」の5階級でほとんど同じで60%くらいになっています。2020年以降に、おひとりさまが増加している理由としては、親と同居をしていた人が感染症などを理由に一人暮らしを始めたと考えますと、2019年から2024年に女性一人暮らしが1.45倍になった可能性はあると思います。

国勢調査 令和2年国勢調査 就業状態等基本集計  親子の同居 49-2 男女,年齢(5歳階級),配偶関係,親との同居・非同居