人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

第一子出生までが結婚1年未満の割合が19.8%(2024年)過去最少

第一子出生までの結婚期間が1年未満の割合の推移



年間で第一子が出生したうちで、結婚1年未満だった割合を1955年から2024年までグラフにしてみました。2024年統計は2025年9月16日発表で追記しています。

年次別にみた第1子出生までの父母の結婚期間別嫡出出生数百分率及び父母の平均結婚期間 年次 2024年 | 政府統計の総合窓口

グラフの特徴として、1955年から2002年まで結婚1年未満の第一子出生の割合は38~41%でしたが、2004年以降右肩下がりに減少して、2024年では第1子出生までの父母の結婚期間1年未満の割合は19.8%まで低下しました。

1995年 38.5%
1996年 37.6%
1997年 37.2%
1998年 37.6%
1999年 38.3%
2000年 39.0%
2001年 39.9%
2002年 39.6%
2003年 38.1%
2004年 37.6%
2005年 37.0%
2006年 37.3%
2007年 36.9%
2008年 36.4%
2009年 35.4%
2010年 34.1%
2011年 33.3%
2012年 31.9%
2013年 31.1%
2014年 30.3%
2015年 28.9%
2016年 28.9%
2017年 27.9%
2018年 27.1%
2019年 26.2%
2020年 25.2%
2021年 23.4%
2022年 21.7%
2023年 20.4%
2024年 19.8%

第一子が結婚1年未満の割合と婚姻件数の推移

第一子が結婚1年未満で出生した割合と婚姻件数を比較してみました。2003年からどちらも同じ角度で減少していってます。結婚1年未満の出生で割合が多いのは、1995年までは結婚10ヶ月で出産が最も多かったのですが、それ以降は結婚6ヶ月の出生が最も多いという統計になっています。

第一子出生までの結婚期間/令和3年厚生労働省より

 

【25歳以下の女性のできちゃった婚の減少】

第一子出生の結婚期間が1年未満 20~25歳 vs 28~33歳

2002年の結婚1年未満の出生数の実数を100として、「20歳~25歳」と「28歳~33歳」の10年間の推移をグラフにしてみました。若い年齢の女性ほど2003年以降に結婚1年未満の出生割合が減少しています。

20~25歳、28~33歳の結婚1年未満の出生数の推移

  20~25歳 28~33歳
2002年 46,454 22,434
2003年 42,086 21,674
2004年 41,128 21,454
2005年 38,863 20,644
2006年 40,606 21,933
2007年 38,713 21,412
2008年 38,458 21,056
2009年 35,272 20,433
2010年 32,849 20,165
2011年 30,106 19,001

 

【2015年 韓国で結婚2年以内の出生が70%以下に低下】

晩婚で遅れる「第一子」、結婚2年以内の出産が70%以下に | 東亜日報

 

日本での2024年の統計を計算しますと、結婚2年以内の第一子出生の割合は42.3%です。1985年には結婚2年以内の出生の割合は77%でしたが半分近くに低下したことになります。

第一子出生が結婚期間が2年以下の割合
1995年 71%
1996年 69%
1997年 68%
1998年 67%
1999年 67%
2000年 67%
2001年 68%
2002年 67%
2003年 65%
2004年 64%
2005年 64%
2006年 63%
2007年 63%
2008年 63%
2009年 62%
2010年 61%
2011年 60%
2012年 59%
2013年 58%
2014年 57%
2015年 56%
2016年 56%
2017年 55%
2018年 54%
2019年 53%
2020年 52%
2021年 49%
2022年 46%
2023年 44%
2024年 42%