年間で第一子が出生したうちで、結婚1年未満だった割合を1955年から2023年までグラフにしてみました。
年次別にみた第1子出生までの父母の結婚期間別嫡出出生数百分率
グラフの特徴として、1955年から2002年まで結婚1年未満の第一子出生の割合は38~41%でしたが、2003年以降右肩下がりに減少して、2023年では第1子出生までの父母の結婚期間1年未満の割合は20.4%まで低下しました。
第一子が結婚1年未満で出生した割合と出生数を比較してみました。2003年からどちらも同じ角度で減少していってます。結婚1年未満の出生で割合が多いのは、1995年までは結婚10ヶ月で出産が最も多かったのですが、それ以降は結婚6ヶ月の出生が最も多いという統計になっています。
【25歳以下の女性のできちゃった婚の減少】
2002年の結婚1年未満の出生数の実数を100として、「20歳~25歳」と「28歳~33歳」の10年間の推移をグラフにしてみました。若い年齢の女性ほど2003年以降に結婚1年未満の出生割合が減少しています。
【2003年から結婚1年未満出生の減少とピル普及時期】
下記は2002年にピルを普及に悩むクリニックのホームページの引用です。日本でピルは1999年に承認されましたが、2002年までは世間には浸透してなかったようです。
2000年4月から開設した『ピルダイヤル』に寄せられた電話相談から、ピルについての最新情報をお届けしよう。
OC情報センター(OCIC)では、2002年1月末現在での低用量ピル服用者を15万人から16万人と推計しているが、その数は昨年と比べて2割から3割増加しているという。低用量ピルが発売された当初、期待されたような利用者の急増はないものの、ここ一年間での服用者数の増加率をみると、ピル普及の兆候といえそうだ。
ピルはどこまで普及したか - Dr.北村のJFPAクリニック
【2022年東京女性医科大学の学生のピル服用率は30%】
2022年に東京女性医科大学でアンケートをした660名中有効回答が154名(23%)の内、ピルを服用中と答えた大学生の割合が30%でした。
国際連合が2014年に日本のピル服用率が2.9%と発表されましたが、対象が女性15~49歳でどのように調査されたか不明なので、20代のピル服用率はもっと高いのではと思い調べてみました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/campushealth/59/2/59_44/_pdf
【丸の内で働く20代女性の31%がピル服用中】
三菱地所「まるのうち保健室 働く女性ウェルネス白書2022」での20代女性のピル服用率は31%でした。全年代で母数が294名で20代が何人回答したかは不明ですが、前述の東京女子医科大学の30%と近い数字です。
https://shokumaru.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/30a01e566cd6b1a106fc37df98c6cb35.pdf
【ネット調査138名 20代女性のピル服用率は24.6%】
2024年9月にネットでアンケート調査された会社の結果では、20代女性のピル服用率は24.6%で、過去に服用経験がある女性は23.9%で、ピルの経験がある女性は20代では半分近いということになります。
https://leosophia.co.jp/marketing/marketing-research-oralcontraceptives/
【2015年 韓国で結婚2年以内の出生が70%以下に低下】
晩婚で遅れる「第一子」、結婚2年以内の出産が70%以下に | 東亜日報
日本での2023年の統計を計算しますと、結婚2年以内の第一子出生の割合は43.8%です。1985年には結婚2年以内の出生の割合は77%でしたが半分近くに低下したことになります。