人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

男性の初婚年齢の最頻値は27歳で50年以上変わってない

男性の年齢毎の初婚件数の推移 1980年~2023年

男性の婚姻の平均年齢ではなく、最頻値(最も多く結婚する年齢)に着目した記事になります。男性の初婚件数の最も多い年齢は、2023年では27歳、1980年・2000年・2010年でも27歳と統計の存在する43年間で最頻値の年齢がほとんど変化していません。1980年から2023年の43年間で大学進学率や環境が大きく変化しても、男性が結婚を決意する年齢が27歳が一番多いのが変化しないことに不思議に思い記事にしてみました。

【男性の初婚人数 年齢別】

  1980年 2000年 2010年 2023年
23歳 37,377 28,805 16,566 8,357
24歳 52,250 39,783 23,875 12,913
25歳 64,569 52,555 31,762 17,755
26歳 68,220 60,328 37,544 21,276
27歳 69,387 63,055 39,624 21,750
28歳 68,726 57,895 39,223 21,188
29歳 63,778 50,329 36,438 19,193
30歳 55,367 40,886 33,881 16,589
31歳 43,456 33,006 29,029 13,771
32歳 31,935 26,400 25,764 11,627
33歳 19,565 19,778 22,565 10,211

出典データは人口動態統計の婚姻の「初婚 夫 各歳」を使用しています。

人口動態調査 確定数 婚姻 中巻 6 婚姻件数 | 政府統計の総合窓口

 

具体的な統計数字はなかったのですが古い論文の画像があったので1975年の初婚年齢の分布グラフを貼っておきます。男性の初婚数のピークが1975年も27歳くらいなのが分かります。

 

都道府県別の男性の初婚年齢の最頻値】

男性の初婚年齢の最頻値を都道府県別(2023年)

2023年の人口動態統計から、都道府県別で男性の初婚年齢が一番多い年齢(最頻値)を比較してみました。青森県鳥取県愛媛県高知県が25歳、東京都・神奈川県・埼玉県・栃木県が28歳、他は26歳か27歳と大きな差はありませんでした。東京都の男性の初婚年齢の最頻値は30歳を超えているのだろうと思ったのですが違いました。

 

【台湾の男性の結婚年齢の最頻値】

台湾の男性の婚姻年齢の最頻値(2007~2024年)

台湾の統計から、男性の婚姻数が最頻値の年齢を2007年から2024年までをグラフにしました。台湾では2007年の男性の婚姻の最も多い年齢は29歳、2010年に30歳、2012年に31歳、2017年に32歳と上昇しましたが、2018年以降は30歳が最頻値となっています。日本よりも男性の初婚の年齢が高いのですが、世界的に見ても日本が結婚年齢が先進国では早い方になります。台湾の統計は初婚と再婚を合わせた人数の最頻値になっています。また、韓国の2014年と2024年の男性の婚姻年齢の最頻値は「30~34歳」となっていて、日本の男性は初婚が早いことが分かります。

 

【日本の女性の初婚年齢の分布の推移】

女性の年齢別の初婚件数の推移

日本の女性の年齢別の初婚人数もグラフにしてみました。1980年は24歳が女性の結婚の最頻値でしたが、1990年は25歳、2000年は26歳、2010年と2023年は27歳と結婚のピークの山が遅れて晩婚化が進んでいるのが分かります。男性の結婚のピークの山は27歳で変化してないのが女性との相違です。

【日本の女性の初婚人数 年齢別】

  1980年 2000年 2010年 2023年
23歳 90,920 43,618 24,242 11,206
24歳 99,710 57,726 33,482 16,857
25歳 87,716 69,165 41,372 22,245
26歳 63,479 72,610 45,129 24,663
27歳 44,835 67,276 45,158 24,289
28歳 32,503 55,846 42,069 22,677
29歳 24,555 43,893 38,284 20,285
30歳 18,300 31,205 31,475 16,315
31歳 14,549 23,391 26,239 12,790
32歳 11,251 17,276 22,018 10,956
33歳 7,753 12,465 18,980 9,488

 

【27歳の男性の婚姻する割合の人口比の推移】

最頻値の27歳で男性が結婚する割合の推移(人口比)

男性の婚姻数のピークである27歳の「山」の部分が40年間で押しつぶされるように減少していっていたので、27歳に限定してどのように変化したかのグラフが上記になります。1990年のバブル期には7.4%が27歳で結婚してます。バブル崩壊とともに2003年には27歳で男性が結婚する割合は5.6%に減りました。2003年から2019年の16年間は横ばいで推移してましたが、2020年の新型コロナを契機に婚姻率は下落して2023年の27歳で男性が結婚する割合は3.6%と1990年から半分以下になってしまいました。

  男性が27歳で結婚する割合
1990年 7.4%
2000年 6.3%
2010年 5.4%
2020年 4.4%
2023年 3.6%

 

【男性の初婚が27歳が最頻になる理由】

色々調べたのですが、なぜピークが「27歳」なのかが分かりませんでした。1960年の婚姻統計から27歳が男性では初婚人数が一番多いのは変わってないようです。27歳で結婚する男性の割合を高めることが少子化の対策になるような気がします。