人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

精神疾患による傷病手当金受給者が過去最高で56,0000人(2022年)

精神疾患による傷病手当金の受給者数

データ参照:現金給付受給者状況調査報告 | 協会けんぽ | 全国健康保険協会

 

 

参考記事

www.yomiuri.co.jp

【データ】

精神疾患による傷病手当の人数
2010 20,823
2011 20,703
2012 21,449
2013 22,158
2014 23,302
2015 24,051
2016 24,315
2017 26,622
2018 30,932
2019 35,849
2020 42,712
2021 51,054
2022 56,341

 

 

傷病手当金の平均受給額は協会けんぽのデータによると月額20万円となっています。

傷病手当金の受給期間は最大で1年6ヶ月です。

長期の精神疾患による休職ですと退職になる場合も多いですが、傷病手当金は退職後も1年6ヶ月は支給されます。

2022年の最新データで、精神疾患による傷病手当金の受給者の内訳では、「資格喪失者が20,966人」で「現存者が35,375人」となっております。

資格喪失者というのは「退職後」ということになります。

 

精神疾患による傷病手当金の受給者の急増は、2017年から2022年の僅か5年で「2.1倍」になっています。データが見れる2010年から比較すると急激に増加したのが明確です。

 

 

【年齢階級別 精神疾患傷病手当金の受給者】

2017年から2022年の5歳階級別の精神疾患による傷病手当金の受給者の人数の推移です。どの年齢でも増加していて、25~29歳の増加が一番多いのは、うつ病を患う初めての年齢がこの層が多い為と思います。

 

下記は、けんぽ協会の被保険者の内、年齢階級別で精神疾患で傷病手当を受ける率を計算してみました。

  20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳
2021 0.46% 0.45% 0.40% 0.35%
2022 0.52% 0.50% 0.44% 0.38%