人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

日本の2023年の出生数は過去最低で江戸時代より少ない

日本の出生数 1813年から2023年

1813年江戸時代から現在の2023年までの出生数をグラフにしてみました。(5年間隔)

1813年以前の推計資料が見つからなかったので、1813年から2023年のグラフになります。

 

【1813年から明治元年までの資料】

江戸時代の出生数に関する正確な記録は残ってなく、下記の表を参考にして出生数を計算しました。

江戸時代の出生数

出典元は、高橋眞一(神戸大学名誉教授-人口学)で明治以前の人口推測に詳しい方のようです。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkyuujigyou/hojokin-gaiyo08/dl/jizen08_0002.pdf

 

この表から、江戸時代の1813年の人口は3103万人で、出生率の千分比が28.4/1000 と推計されるので計算すると

3103万 × 28.4/1000 =881,252人 が1813年の出生数と推測できます。

 

明治元年から1918年までの資料】

昭和61年に厚生労働省が発表した明治時代の出生数の記録を参考にしました。

明治時代の出生数

https://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/j178.pdf

 

 

【1923年から2018年までの資料】

www.e-stat.go.jp

政府統計のe-statで出生数の記録が残ってるので参照しました。

 

【2023年の出生数】

news.tv-asahi.co.jp

2022年から2023年は上半期の1~6月で出生数が4.1%減少したとの結果です。

下半期も4.1%減と考えると、2023年の出生数は739,146人と予想されます。

 

 

 

【日本の出生数 が 下げ止まらない】

出生数 前年比(日本)



日本の出生数が毎年過去最低になっているのは誰もが周知のことですが、出生数の減り方が加速度的であるのが「前年比」の上記のグラフで分かります。

 

2003年に少子化対策基本法が成立され、出生率が2~3年は伸びましたが、2007年からは前年比で100%を割り、右肩下がりに減少しているのが分かります。

前年比が右肩下がりということは、二次曲線的に出生数が減少していることになります。

 

【使用したデータ】

出生数
1813 881,366
1818 919,879
1823 948,239
1828 958,238
1833 885,901
1838 937,265
1843 1,016,370
1848 1,055,791
1853 1,065,415
1858 942,924
1863 1,098,033
1868 1,074,894
1873 1,280,864
1878 1,336,680
1883 1,367,168
1888 1,316,757
1893 1,279,578
1898 1,369,090
1903 1,566,496
1908 1,612,582
1913 1,818,355
1918 1,867,065
1923 2,043,297
1928 2,135,852
1933 2,121,253
1938 1,928,321
1943 2,253,535
1948 2,681,624
1953 1,868,040
1958 1,653,469
1963 1,659,521
1968 1,871,839
1973 2,091,983
1978 1,708,643
1983 1,508,687
1988 1,314,006
1993 1,188,282
1998 1,203,147
2003 1,123,610
2008 1,091,156
2013 1,029,817
2018 918,400
2023 739,146