2022年にアメリカに移住した国別の人数を自国の人数で割った1万人当たりの人数をGDP上位の先進国をグラフにして比較しました。
参照データ:https://www.dhs.gov/immigration-statistics/special-reports/legal-immigration/year-end
韓国と台湾が多いのが目立ちます。
自国を捨てて新しい国で人生を作ろうとする若者が多いのが背景にあるのでしょう。
【韓国】
韓国では「ヘル朝鮮」という言葉があり、韓国の競争が厳しく生き残れない、徴兵制度もあるので海外に移住する若者が増えているようです。
韓国では出生率も急激に低下しています。
下記は普通出生率(1000人当たりの年間出産数)は、「5.0」以下で国家としては過去史上最低の数値になっています。
韓国では人口が5000万人に対して、海外で暮らす人口が700万人いるとも言われております。割合にして本土の人口の14%になる計算です。
日本では、人口は1.2億人に対して海外で暮らす人口は130万人なので率としては1.1%と韓国と比較すると1/10で、海外に移住する人が少ないことになります。
【台湾】
台湾は中国の侵攻がいつあるか不安な状態が続くのが要因で、海外で暮らす人が200万人以上いると言われております。本土の人口と海外で暮らす人の人口を比較すると下記になります。
韓国:14%
台湾:9.6%
日本:1.1%
中国:0.7%
台湾も出生率が低く、出生率の低さでは2022年では韓国が1位で、台湾が2位です。
【出生率の低さは、国を捨てる若者の多さが原因】
史上初めて、普通出生率(1,000人当たりの出生数)が「6.0」を下回った国は東ドイツで1990年でした。
正確には東ドイツと西ドイツが統合され、東ドイツから西ドイツに50万人以上の若者が移住して、残された東ドイツでは合計特殊出生率が「0.77」、普通出生率が「5.1」になりました。
参照:https://www.ritsumei.ac.jp/~yamai/9kisei/kamemaru.pdf
韓国と台湾の直近5年の出生率の低下は、若者が自国を捨てて海外に移住しているのが要因と思い記事にしてみました。
【日本は海外移住が少ない】
アメリカの2022年の移民の比較を見ても日本人は海外移住が他国と比較して少ないです。直近20年で日本の海外の移住者は減少傾向にあります。
下記は、日本の海外移住者の前年比の20年間の推移です。
参照: