人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

2023年の国別の出生数はピーク時に比べて日本が36%、韓国は21%に減少

国別の2023年出生数とピーク年の出生数の割合

 

各国の「2023年の出生数÷ピーク時の出生数」を比較することで、ピーク時から国家として人口がどれほど衰退しているかが分かると思い並べてみました。

 

  ピーク年出生 2023年出生   ピーク年
韓国 1,080,535 230,000 21% 1960
台湾 424,250 135,571 32% 1963
ポーランド 793,847 272,000 34% 1955
日本 2,091,983 758,631 36% 1973
イタリア 1,016,120 379,000 37% 1964
ポルトガル 220,200 85,764 39% 1962
スペイン 697,697 322,075 46% 1964
中国 17,860,000 9,020,000 51% 2016
イギリス 1,014,672 605,479 60% 1964
フランス 881,284 678,000 77% 1971
アメリ 4,316,234 3,591,328 83% 2007

 

韓国、台湾、ポーランド、日本、イタリア、ポルトガルまでは、出生率が低い国を抽出したので、「2023年の出生数÷ピーク時の出生数」は世界で最も低い順になっていると思います。韓国の21%は極端ですが、台湾・日本・ポーランド・イタリア・ポルトガルは、全盛期の出生数の1/3くらいになっています。アメリカが全盛期から出生数が83%にしか落ちてない理由は移民の恩恵にもありますが、アメリカの経済の強さの現れでもあります。

 

【世界全体でも出生数は2012年以降に減少に転じている】

世界の出生数 国連データ(1950年~2023年)

国連の世界の年間の出生数の推移をみると、ピークは2012年の146,054,881人でそれ以降の2023年(最新)までは出生数は減少に転じています。2023年の世界の出生数は132,110,264人で、ピークの2012年と比べて90.4%と約10%減少になっています。

  世界の出生数
1950年 91,823,936
1960年 102,378,083
1970年 124,135,907
1980年 127,446,984
1990年 143,461,425
2000年 135,758,482
2010年 143,354,237
2011年 143,878,789
2012年 146,054,881
2013年 145,014,783
2014年 145,268,255
2015年 144,333,945
2016年 144,854,100
2017年 143,601,801
2018年 140,332,732
2019年 138,596,791
2020年 134,719,611
2021年 133,448,839
2022年 132,475,391
2023年 132,110,264

https://population.un.org/wpp/downloads?folder=Standard%20Projections&group=Most%20used

 

【地球全体の野生生物の個体数が69%減少】

野生動物の個体数の変化 1970年~2018年

 

世界自然保護基金WWF)が世界中の生物の個体数を調査したところ、1970年から2018年で69%減少していたとのことでした。調査対象とした世界全体の 5,230 種で、特に淡水域の生物の現象が-83%と目立ったとの報告です。

 

WWFは報告書作成に際して食料生産量のほか、二酸化炭素(CO2)の排出量、森林資源や漁業資源の消費量などのデータを基に、人類の活動が地球環境に与える影響を数値化して分析した。

 

すると、「生態系による地球資源の再生能力(バイオキャパシティ)は「人間の地球資源に対する需要(エコロジカル・フットプリント)」を75%も超過している、との結果が出た。この数字は現在の人類の消費生活を支えるためには地球1.75個分が必要になることを意味する。

 

野生動物が-69%になるということは、おのずと人類も-69%になっても不思議ではないかと思います。台湾・日本・ポーランド・イタリア・ポルトガルが-69%と近い数字になっています。現在の人口減少の理由は、人口過剰により消費が多すぎることで、生物全体で起きているのではないでしょうか。

 

【地球上の生物を炭素の質量として計測するバイオマス分布】

 

2018年にイスラエルのBar-On氏が発表した地球上の生物の炭素質量の分布という考え方です。このバイオマス分布図は、動物の中での炭素質量(水分を除く)は下記のようになるようです。

節足動物(昆虫等) 42%
魚類 29%
環形動物(ミミズ等) 8%
軟体動物(カタツムリ等) 8%
刺胞動物(クラゲ等) 4%
家畜(人間由来) 4%
人間 2.5%
線形動物ハリガネムシ等) 0.8%
野生動物 0.3%
野生の鳥 0.08%

 

人類の体重は、野生動物の体重よりも8倍多いということになります。人類が登場する10万年前と比較して哺乳類は1/6になったとのことです。

 

更にバイオマス分布で問題としているのは、人間起源のプラスチックやコンクリートや建造物により、生命同士で循環していたはずの樹木の炭素を奪い取っていることです。植物のバイオマス質量は、人類登場で1/2になったとのことです。