ギャンブルで胴元が年間どれくらい儲かっているか、参加者がどれくらい負け金額になっているかを国別やジャンルで比較してみました。
日本は昔からギャンブル大国と言われてきましたが、上記のグラフのように2005年にはパチンコ店の売上は35兆円で営業利益率は14%と想定した場合、世界中のどのギャンブルよりも負け金額のトータルが多く年間で4.8兆円お客様が負けている計算になります。
【パチンコ店の売上と利益率】
参照データ:https://mirai-pachinko.jp/wp-content/uploads/2023/05/02light.pdf
パチンコ店の売上のピークは2005年の35兆円で、2023年には半分以下の14.6兆円に減少しています。パチンコ店の利益率は、公表はされてないですが、13%~18%と推測しました。
2005年以降にパチンコ店の売上が減少した背景には、警察庁がギャンブル性の高い遊技台を設置することを抑止した影響があります。
パチンコ台やパチスロ台は、遊技機として製造して良いかどうかを警察庁の許可が必要になります。射幸心を煽るギャンブルとして警察がパチンンコ業界に待ったをかけた状態です。
【中国の宝くじ】
・購入者の8割超が18-34歳
・中国財政省の統計によると、国が公認する宝くじの売り上げは昨年、過去最高の5800億元(約12兆2000億円)に急増。
人口が14億人いる中国よりも1.2億人の日本のパチンコの方が負け金額が大きいというのもパチンコのギャンブル性を表しています。
中国の宝くじの控除率(負け金額)は下記の日本の総務省の資料より32%として計算しました。
諸外国の富くじにおける当せん金率
https://www.soumu.go.jp/main_content/000084190.pdf
中国のマカオのカジノの売上は3400億円で、宝くじはカジノの40倍の計算になります。
【アメリカの宝くじ】
アメリカの宝くじの売上、控除率は前述の総務省のpdfに記載されていて、年間売上は4.5兆円で控除率は39%で、年間で1.8兆円がトータルの負け金額になります。
【アメリカのカジノ】
2021年のアメリカのカジノ市場は6.8兆円でした。
パチンコよりも負け金額が多くないのかを比較するのに控除率は17%くらいになると高めに計算しましたが、もっと低い可能性があります。
【日本の競艇の売上は2022年が過去最高】
競艇の売上が2010年以降に上昇に転じたのは、スマホの普及とネットで舟券を購入しやすくなったためです。
同じように、日本の地方競馬の売上も過去最高になっています。
【1991年バブル期以来のギャンブル売上】
参照:https://www.mlit.go.jp/common/001299279.pdf
日本では中央競馬以外は、1991年のバブル期がピークの売上だったようです。
今はそれを上回る勢いでギャンブルの売上が伸びています。
【ギャンブルの種類ごとの負け金額の計算式】
年間売上(億円) | 控除率 | 負け金額(億円) | |
英国 ブックメーカー | 5,000 | 23% | 1,150 |
日本 地方競馬 | 10,036 | 25% | 2,509 |
日本 宝くじ | 8,324 | 55% | 4,578 |
日本 競艇 | 24,142 | 25% | 6,036 |
日本 中央競馬 | 32,755 | 25% | 8,189 |
アメリカ カジノ | 68,500 | 17% | 11,645 |
アメリカ 宝くじ | 45,690 | 39% | 17,956 |
パチンコ店 2023年 | 146,000 | 18% | 26,280 |
中国 宝くじ 2023年 | 122,000 | 32% | 39,040 |
パチンコ店 2005年 | 348,620 | 14% | 48,807 |