人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

国道16号線内の人口(東京都市圏)の割合は約25%で年々増加している

国道16号線内の人口が全国人口に占める割合
  国道16号線内人口 日本全国人口 占有率
2003/8 27,408,390 127,694,000 21.5%
2008/8 28,700,042 127,692,000 22.5%
2013/8 29,469,635 127,310,000 23.1%
2018/8 30,401,962 126,490,000 24.0%
2023/8 30,778,035 24,540,000 24.7%

 

 

 

京都市圏を「国道16号線の内側」と仮定して、20年間の5年刻みの人口の推移を比較しました。推移はグラフのように直線的に右肩上がりに伸びてます。

国道16号線は、半径が約30kmのエリアです。

20年間での人口増加は330万人で、四国の人口(372万人)に匹敵します。

 

世界では「四大都市圏」があり、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリがあり、東京都市圏はその中でも世界一であります。

ja.wikipedia.org

しかし、一国の人口が一つの都市圏に集中することは、経済的な視点や人口から考えると「マイナス」なことになります。

京都市圏以外の地域では経済活動が不活だから東京に人が集まるという状況になります。

 

  人口(万人) 国の人口(万人) 集中率 出生率
ソウル都市圏 2,589 5,178 50% 0.78
台北都市圏 695 2,357 29% 0.89
京都市 3,020 12,452 24% 1.26
ロンドン都市圏 1,300 6,733 19% 1.56
パリ都市圏 706 6,775 10% 1.8

 

上記の表のように、都市に集中が激しい「韓国」「台湾」は出生率が1.0以下です。

国の人口が一ヵ所に集中するほど、出生率が低下して人口が減少しています。

現在の日本も東京都市圏に人が集中して増加しているのです。

 

国道16号線に着目した理由は、私が3年前に新築戸建てを購入する際に「16号線の内と外だと将来の不動産価値が大きく違います」と不動産屋さんに助言をいただいたからです。

多くの人が国道16号近辺に不動産を購入しようとする場合、恐らく「16号線の内側」というのを意識するのでしょう。

 

【計算に使用したデータのメモ】

 

【東京は全域】

  人口
2003/8 12,377,831
2008/8 12,949,099
2013/8 13,295,962
2018/8 13,882,744
2023/8 14,097,838

 

【神奈川県】

  2023/8 2003/8
相模原 725,215 618,292
横浜 3,773,403 3,524,358
横須賀 376,425 430,003
川崎 1,545,091 1,293,196
大和 243,270 218,600
逗子 56,138 59,632
葉山 32,415 31,239
  6,751,957 6,175,320

 

【埼玉県】

  2023/8 2003/8
入間 145,160 149,795
狭山 149,064 161,000
川越 352,760 331,363
ふじみの 114,135 102,000
さいたま 1,343,296 1,057,389
戸田 142,248 111,560
朝霞 144,952 123,506
和光 84,669 75,000
川口 605,555 484,591
新座 165,851 150,700
志木 76,489 66,105
三芳 37,807 35,841
所沢 343,933 336,000
草加 251,337 234,740
八潮 92,882 75,103
三郷 141,995 129,800
吉川 72,779 58,500
春日部 231,036 244,483
越谷 343,766 314,667
松伏 28,222 30,493
上尾 230,189 217,100
67,421 68,754
富士見 113,162 105,000
  5,278,708 4,663,490

 

【千葉県】

  2023/8 2003/8
野田 153,000 153,353
流山 209,237 152,000
松戸 498,013 472,400
435,226 332,690
船橋 648,205 560,519
八千代 205,402 175,843
市川 492,928 463,000
習志野 175,260 157,600
浦安 170,972 142,000
千葉 979,400 911,114
袖ヶ浦 65,928 60,544
木更津 133,396 122,752
富津 41,328 52,800
市原 269,030 281,005
鎌ヶ谷 109,418 102,600
白井 62,789 51,529

 

国道16号線の内側の市町村で、2003年から2023年で最も人口増加率が高かったのは「流山市」でした。

つくばエクスプレスが開通して、「流山おおたかの森」周辺に広いマンションが割安で購入できることで、若年層家族が移り住む人が多かったのでしょう。

流山市は、「小学校の生徒数全国トップ10」の中に「3校」もランクインするほど「子育て地区」になっているようです。

 

20年間の増加人数で最も多かったのは「さいたま市」でした。

私が住んでいるのがさいたま市ですが、東京に距離が近い割には不動産価格が高くはないというイメージです。