人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

日本の消費者物価指数(CPI)が高いのは、円安だけが理由

日本の2023年7月時点の消費者物価指数、エネルギーを除く数値は「4.04%」です。

1年前と比較して4%支出が大きくなっているのですが、大きくなっている要因の寄与度は下記の円グラフのように、食料が58%を占めます。

 

日本の消費者物価指数で、ロシアのウクライナ侵攻前の2021年12月から2023年7月までの「生鮮食品を除く食料」の価格の推移は下記のように右肩上がりに高騰してます。

 

 

「食料」が消費者物価指数を押し上げて困っているのは日本だけではなく、2023年7月のインドでも穀物の価格が13%も年間で上昇してます。

インド政府は2023年7月から、米の輸出を停止しました。

インド政府が消費者物価指数の再燃した食料について「心配なのは穀物価格上昇の構造的な性質だ」と発言してます。

 

www.agrinews.co.jp

日本の「生鮮食品を除く食料」を米ドル円で換算してグラフにしてみると下記のようになります。

 

縦軸の数値は適当なのですが、19ヶ月間変化がないのがグラフで分かります。

2021年12月:115.1円/米ドル

2023年7月:142.2円/米ドル

 

円安が理由で、食料の物価が高騰していると推察できます。

 

円安は、日銀が昨日9/11に「マイナス金利を解除する予定」と臭わせて円高誘導をしました。

円安は、日本とアメリカの金利差なので、金利を今よりも上げれない日本、インフレ退治で金利を下げれないアメリカ、となると円高に日本が誘導できる手段はあまりないように思えます。

日本の場合、食料の価格も永遠に高騰しつづけるかというと、円安が理由であればそうではなく半年ほどで頭打ちになるのではと考えてます。

 

逆に考えると「物価が上昇しているから、キャッシュで持っているのは損だ!
」という考えは間違いで、急いで何かに投資する必要はないと思います。

 

日本国内だけの需要や物価を考えると、物価は全く上がってないと言えるのでしょう。