女性の年齢別で見た出生率で、30歳以上の女性はグラフを見ても出生率は増加傾向にあるのが分かり、30歳以上の女性の出産は人口減少に寄与してない(逆に増加に貢献)ことが分かります。
日本の人口減少問題で出生率の低下の原因は、20歳から29歳までの女性の出生率の低下であることが分かります。
上記のグラフは、「20歳~29歳の出生率」÷「全年齢の出生率」を1960年から2020年まで5年間隔でグラフにしたものです。
1975年から一直線に下降しているのが分かります。
1960 | 73% |
1965 | 72% |
1970 | 69% |
1975 | 73% |
1980 | 69% |
1985 | 65% |
1990 | 57% |
1995 | 54% |
2000 | 50% |
2005 | 47% |
2010 | 43% |
2015 | 37% |
2020 | 34% |
20歳から29歳女性の出生率が下降を辿る数値と相関しそうなものを探したところ、「男性と女性の大学進学率の差」というのが近いように思えました。
【参考にさせて頂いたサイト】
男性と女性の大学進学率の差の「薄い灰色の棒グラフ」が、「20~29歳の女性の出生率が全体に占める割合」と近い形になっているように思えます。
【20代女性の出生率の占有割合と男女大学進学率の差】
相関係数:0.995(強い)
年 | 20代出生率占有 | 男女大学進学率差 |
1975 | 73% | 28% |
1980 | 69% | 27% |
1985 | 65% | 25% |
1990 | 57% | 18% |
1995 | 54% | 18% |
2000 | 50% | 16% |
2005 | 47% | 15% |
2010 | 43% | 11% |
2015 | 37% | 8% |
2020 | 34% | 7% |
女性としても大学に進学したからには、簡単に結婚して子供を作ってキャリアウーマンを捨てる訳にはいかないということでしょうか。
出生率が世界的に低下傾向にある東アジアの地域は、結婚した際の女性の家事・育児に占める割合が男性よりも偏りが大きく結婚後に働き続けれないのも、未婚に繋がっているのではという一説もあります。
① 大学に進学したから結婚を20代でしないのか
② 20代で結婚しないと決めたから大学に進学するのか
①なのか②なのかは分かってなく「因果関係」は不明なところですが、出生率低下と女性の大学進学率と相関は0.995ととても強いです。
また2022年で世界一出生率が低い韓国では、大学進学率は男性より女性の方が高くなっています。