人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

詐欺の被害認知件数が2024年7月が過去最多5,184件/月

詐欺の被害認知件数 月間(警察庁

詐欺の月間認知件数(直近2年)

2022/7 2,646
2022/8 3,463
2022/9 3,518
2022/10 3,607
2022/11 3,823
2022/12 4,561
2023/1 3,170
2023/2 3,350
2023/3 3,907
2023/4 3,452
2023/5 3,644
2023/6 3,811
2023/7 3,619
2023/8 3,949
2023/9 4,024
2023/10 4,242
2023/11 4,264
2023/12 4,579
2024/1 3,577
2024/2 3,573
2024/3 5,065
2024/4 5,030
2024/5 5,081
2024/6 4,869
2024/7 5,184

犯罪統計 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

 

警察庁が毎月統計で公開している「犯罪統計」で「詐欺」の項目の被害認知件数をグラフにしました。詐欺の月間の被害認知件数は2024年7月は5184件で過去最多となってしまってます。

SNS型投資詐欺がメディアで注目され逮捕者も多く、詐欺の抑制になっているように見えても、未だに被害認知件数は増加している状況です。2023年が詐欺の被害額が1625億円で過去最多でしたが、2024年はそれを上回る可能性が高くなっています。

 

jinkougenshou.com

 

【現職の警察官もSNS型投資詐欺で被害にあった】

兵庫県警の本部警備部の40代男性警察官が、2024年6月に870万円のSNS型投資詐欺に遭いました。特殊詐欺・SNS型投資詐欺合わせて、兵庫県警の警察官が被害に遭うのは「初」とのこと。

兵庫県警の巡査部長「手口にうとかった」SNS型投資詐欺で870万円被害 送金のため740万円借金し注意処分|社会|神戸新聞NEXT

 

現職の40代の警察官でもSNS型投資詐欺に騙されてしまうのかと意外に思い、詐欺の被害者の年代別で直近のデータを整理してみました。

 

 

【2024年の詐欺被害が多いのは60代で次が20代】

詐欺の被害の率(10万人当たり) 年代別 2024年

犯罪統計で、詐欺の被害に遭った年代別人数を人口で割って、10万人当たりの詐欺被害の月間人数を直近12ヶ月をグラフにしました。60代が2024年7月で4.9人/10万人当たりで一番詐欺の被害率が多い年代です。次に多いのが意外ですが20代で、一番被害が少ないのは70代で3.6人/10万人当たりです。

詐欺被害に遭う方は70代が一番多いと思っていたのですが、恐らく70代以上だとSNSを利用しないので低いのかもしれません。

 

 

【詐欺の検挙人員は減少してしまっている】

詐欺の検挙人員 各年1~7月

警察庁の犯罪統計で、各年で1~7月の詐欺の検挙人員を過去4年間で比較すると2024年が一番少ない状況です。被害認知件数が一番多いのに検挙人数が一番少ないのが詐欺の手口の巧妙さが増しているのを物語っています。

  検挙人数
2021年1~7月 5,398人
2022年1~7月 5,646人
2023年1~7月 5,314人
2024年1~7月 4,942人