人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

単身世帯率を男女の年齢階級別で調べると55~74歳男性が増加

2020年と2005年の男性の年齢階級別の単身世帯率

 

2020年と2005年の女性の年齢階級別の単身世帯率

単身世帯率=年齢階級別単身世帯数 ÷ 年齢階級別人口

 

計算した参照データ

https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka/pdf/outline_01.pdf

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2.html

 

 

【2005年から2020年で単身世帯率が増加した年齢・性別層】

1位:65~74歳男性 175%

2位:45~54歳女性 162%

3位:25~34歳女性 159%

4位:55~64歳男性 154%

 

グラフを見て分かるのが、男性は中年層が単身世帯率が増加、女性は若年層と高齢者が増加したように見えます。

男性の65歳以上の単身世帯率が増加した一つの理由は、年金分割制度」です。

2007年にできたもので、夫婦で離婚をしても妻は老齢年金を受け取れる資格を保持できる制度で、老後を一緒に過ごしたくない女性が経済面で離婚を我慢する必要がなくなったのがあると思います。

 

 

25~34歳では、男女とも単世帯率が大きく上昇しています。

少子化に影響する部分で、悪い傾向に思えます。

 

 

【日本人の世帯人員数は年間で-0.02人】

日本人の世帯人員数 2013年~2023年

データが2013年以前は正確なものが見つけれなかったので直近10年の世帯人員数のグラフです。

年間で1%ずつ減少していて、2023年で世帯人員数は2.1人です。

直近10年間で凸凹がなく綺麗に下落しているので、経済や社会の流行による外部要因ではなさそうです。

 

47都道府県で比較しても、2015年と2020年の世帯人員数の動向では、全部の都道府県が「-7%~-3.5」の数値の間に入りばらつきが少なく、地域的に左右される数字でもなさそうです。

 

【世帯人員数の減少は世界共通なもの】

honkawa2.sakura.ne.jp

世界と比較して日本が単身世帯率が高い訳ではなく、先進国の中では中間に位置します。