2023年9月に記事として「アメリカの借金の利払い費は11.5%では?」と独自計算で算出しましたが、実際はそれ以上の15.9%ということです。
アメリカと比較されるように中国でも債務問題が懸念されております。
先週に「NHKスペシャル 調査報道・新世紀 File1 中国“経済失速”の真実」で借金が2,300兆円とNHKが独自で取材して計算した数字が発表されました。
中国の国家予算は536兆円なので、借金2,300兆円で3%(中国の国債)の利息を支払うと中国の利払い費は13%になります。
この13%という利払い費は少なく見積もってになります。
中国は中央政府は利息が3%ですが、地方政府は7%なので、地方政府の借金を中国共産党が全て肩代わりすると利払い費は国家予算の26%に昇る計算になります。
上記のNHKスペシャルで今中国で起きている問題は、地方政府の公共事業の借金を労働者に支払わない大規模デモが月に100件以上中国全土で起きているとのことです。
賃金未払いデモの動画はSNSにアップしても検閲ですぐに当局に削除されるようです。
中国は国民から借りた借金を自国内なので踏み倒す公算が高いと誰もが考えていて、NHKもそれを危惧してデモの件数を調査したのだと思われます。
また世界で国政策金利が上昇している中で、中国は2023年5月に政策金利を下げています。恐らく借金が多いので、利払い費を下げることを優先したのではと思います。
【中国の借金は9,000兆円?】
中国の正確な負債額は誰も分からなく、NHKの取材でも複数のアメリカの大学教授にインタビューしてNHKとして出した数字が2300兆円で、恐らく控えめに出した数字なのではと考えます。
私が参考にさせて頂いている方は、記事で中国の借金は9,000兆円と計算されてます。
9000兆円だと利払い費が、国家予算の50%になってしまう計算です。
【中国の対外債務】
中国の国外の債務は2.2兆ドルですが、準備金が3.3兆ドルあるので、すぐにデフォルトすることはないようです。
アメリカも中国も日本も、利払い費が国家予算の10~15%になっていると予想されます。2023年11月に、日本もアメリカも中国も国債を増発しております。