人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

障害年金の給付人数が過去最高で257万人(2022年)

障害年金給付者人数

参照データ:https://www.nenkin.go.jp/info/tokei/kako/index.html

 

障害年金が受給できる基準というのは厚生労働省では下記のように記されている。

1級:日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度の障害
2級:日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度の障害
3級:労働が著しい制限を受けるか、又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度の障害

 

参照:https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001112704.pdf

 

障害が起きて病院で診断された日に加入していたのが厚生年金であれば「3級以上」で障害年金が給付対象になりますが、障害発生日が国民年金に加入していた場合は「2級以上」でないと、給付対象になりません。

 

障害年金が給付されるかどうかは医師の診断書を元に厚生労働省にて審査されます。

医師の1級・2級・3級のどれに該当するかの判断で受給可能か否かが大きく左右されるものでもあります。

 

【2019年から障害年金が増加】

障害年金は、基本的には亡くなるまで継続になるケースが多いので人数が増加するのは不自然ではありませんが、2019年から増加の度合いも上がっております。

障害年金受給者数(前年度比)

障害年金新規裁定者数 診断書別

 

障害年金が増加している背景には、「精神障害・知的障害」の障害年金受給者が増加しているという厚労省のデータです。

 

【利用したデータ 障害年金給付人数】

  基礎年金 厚生年金 合計
2011 1,716,772 377,877 2,094,649
2012 1,744,078 384,247 2,128,325
2013 1,772,635 390,302 2,162,937
2014 1,800,311 397,067 2,197,378
2015 1,827,165 403,919 2,231,084
2016 1,858,048 410,499 2,268,547
2017 1,892,508 418,509 2,311,017
2018 1,924,496 426,861 2,351,357
2019 1,957,439 437,884 2,395,323
2020 1,993,629 452,164 2,445,793
2021 2,037,458 468,369 2,505,827
2022 2,088,597 486,371 2,574,968