人口減少時代をグラフで読み解く

人口減少の時代に起きる様々なことをグラフにして考察

2022年度末で住宅ローン貸出残高は過去最高で215兆円

住宅ローン貸出残高推移 2002年から2022年

参照:業態別の住宅ローン新規貸出額及び貸出残高の推移:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

 

独立行政法人住宅金融支援機構が公開しているデータを元にグラフにしました。

2016年1月から日銀がマイナス金利を導入して、住宅ローン金利が低下したことで、住宅ローンの貸出残高が急激に増えてます。

 

2022年度末の残高は215兆円で、13年前の2009年と比較すると124%になっております。

 

【住宅ローン金利の上昇】

2022年末から日銀の物価対策及び為替対策により、日本でも金利が上昇しております。

住宅ローン固定金利 三井住友銀行20~35年

 

参照:https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/shinki/kakokinri.html

 

2023年11月の三井住友銀行の住宅ローン固定金利は超長期では3.25%です。

3.25%という数字は、2010年4月以来の高い数字になります。

 

2010年時点の住宅ローン貸出残高は全国で175兆円でした。

2022年では215兆円なので、差額の40兆円が日銀の金利対策により圧力を受ける形になります。

 

【日銀のマイナス金利解除後の住宅ローン変動金利

日銀がマイナス金利を解除できない一番の理由は、住宅ローン変動金利を利用している人が70%占めて残高が130兆円で、ここに金利が上昇すると国民の不満が高まる為と思われます。

住宅ローン変動金利は、日銀の短期金利と連動していて、現在はマイナス金利なので住宅ローン固定金利は上がっても、変動金利は上がらないでいるという仕組みですが、将来日銀がマイナス金利をいつ解除してもおかしくない状況です。

 

日銀がマイナス金利を解除したときが日本の不動産バブル崩壊のトリガーになるのでしょう。